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第8章

帰国・結婚・離婚

帰国して、芸能時代のコネで美容機器輸入商社に就職した。

気づいたらそうなっていた。いつもそうだった。

1年後、結婚した。

夫は仕事でミスが続いた。浮気をした。百合は知っていた。でも何も言わなかった。彼が葛藤しているのが見えていた。成長してほしかった。ただ、それだけだった。

アムステルダムへの転勤が決まった夜、夫は言った。

「お前はついてくるな。」

百合はその一言で、全部わかった。

浮気相手への気持ちが、本物になった。そう直感した。

「わかった。別れましょう。」

舅に呼び出された。

「世界中の超一流の弁護士を使って、お前なんかぶっ潰してやる。」と言われた。

百合は舅の顔を見ながら思った。この人は、怖いんだ。

「別れていただければ結構です。慰謝料の請求はいたしません。」

それだけ言った。

舅は何か言おうとした。でも百合はもう立ち上がっていた。

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